「デザイン思考」という言葉を聞いたことがありますか?デザイナーだけの専門スキルではなく、ビジネスの課題解決やイノベーション創出に幅広く活用されている思考法です。GoogleやAppleなど世界的企業も取り入れているこのアプローチを、あなたの仕事にも活かしてみましょう。
デザイン思考とは何か
デザイン思考とは、ユーザー(顧客)の視点に立って問題を発見し、創造的な解決策を生み出す思考プロセスです。従来の「企業側の論理」ではなく、「ユーザーが本当に求めているもの」を起点にするのが最大の特徴です。論理的思考やクリティカルシンキングと組み合わせることで、より強力な問題解決力が身につきます。
従来のアプローチとの違い
従来型の問題解決では、まずデータを分析して課題を特定し、論理的に解決策を導き出します。デザイン思考では、まずユーザーに共感し、本質的なニーズを理解するところから始めます。数字に表れない「感情」や「体験」を重視する点が大きく異なります。
デザイン思考の5つのステップ
スタンフォード大学のd.schoolが提唱した5つのステップが基本プロセスとして広く知られています。
ステップ1:共感(Empathize)
ユーザーの立場に立って観察し、インタビューを行い、その人が何を感じ、何に困っているかを深く理解します。この段階では自分の先入観を捨てることが重要です。
ステップ2:問題定義(Define)
共感フェーズで得た情報を整理し、解決すべき本質的な問題を明確にします。「顧客は○○のときに△△で困っている」という形で言語化するのがポイントです。
ステップ3:アイデア創出(Ideate)
問題に対する解決策をできるだけ多く出します。ブレインストーミングの手法を使い、質より量を重視しましょう。この段階では批判は禁止です。
ステップ4:プロトタイプ(Prototype)
アイデアを素早く簡易的な形にします。紙やツールを使って、短時間でテスト可能なモックを作りましょう。完璧を目指す必要はありません。
ステップ5:テスト(Test)
プロトタイプをユーザーに試してもらい、フィードバックを得ます。うまくいかなければステップ1〜4に戻って改善します。この反復プロセスが重要です。
仕事での活用シーン
デザイン思考はあらゆるビジネスシーンで使えます。
新商品・サービスの企画
顧客の声を起点にしたアイデア出しで、市場のニーズにマッチした商品を企画できます。プログラミングスクールの新コース設計など、教育分野でも活用されています。
社内業務の改善
社員を「ユーザー」と捉え、社内プロセスの不満やボトルネックを発見・解消するのにも有効です。
デザイン思考を学ぶためのリソース
実践的にデザイン思考を学ぶにはどうすればよいでしょうか。
ワークショップに参加する
書籍で理論を学ぶだけでなく、実際にチームでワークショップを体験するのが最も効果的です。オンラインで参加できるものも増えています。
自分の思考スタイルを理解しよう
デザイン思考の5ステップには、共感が得意な人、アイデア出しが得意な人、テストや分析が得意な人など、性格によって向き不向きがあります。エニアグラムの観点では、それぞれのタイプが特定のステップで力を発揮しやすい傾向があります。Self Poutの無料診断で自分のタイプを知り、チームの中での自分の役割を見つけてみてはいかがでしょうか。